世界の12の先住民族の物語を紡いでいく旅。ドキュメンタリー映画「響き 〜RHYTHM of DNA〜」
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12の先住民族
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DNA
12の先住民族
※「撮影終了」の先住民族名をクリックすると、取材済みの撮影手記などをご覧になれます。
ABORIGINAL:アボリジナル
CELT:ケルト民族
ALASKAN TLINGIT:アラスカクリンキット族
HOPI:ホピ族
TAIWANEE HILLTRIBE:台湾の山岳民族
NATIVE HAWAIIAN:古代ハワイの先住民族
AINU:アイヌ民族
UNKNOWN:未知
ABORIGINAL:アボリジナル
撮影前のプラン
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アボリジナルについて

アボリジナル・アート アボリジナルの起源

 アボリジナルは、少なくとも今から約4〜6万年前に、第4氷河期の中頃、モンゴロイドがオーストラリアに渡来して来た。当時の海面は122メートルも下がっており、 アジア大陸とジャワ、ボルネオ、ニューギニアが、オーストラリア大陸と陸続きになっていたのだ。

 後の温暖化現象により海面が上昇し、陸続きから隔離された彼らは、当時のアジア人の古いタイプの特徴が今日にまで残っている。

 ドリーミング

 文字文化を持たないアボリジナルは、彼らの生活の知恵や歴史、掟、猟の方法から葬式、天地創造の神話などを歌や踊りを、アートとして伝承してきた。それを「ドリーミング」と呼ぶ。

 近代

 18世紀、イギリス人によってオーストラリア大陸が発見された時は、500〜700部族のアボリジナルが存在していた。しかし、狩猟採集民族であったアボリジナルは、一ケ所に定住せず、各々の部族が所有するテリトリー内を移動しながら生活していた為、イギリス政府は彼らの土地所有権を認めず英国領植民地とした。

 その後、入植者達から土地を奪われ、虐殺や様々な迫害、同化政策、等々の苦難の歴史の末、アボリジナルの人口は30万人から6万人程までに減少した。

取材コンセプト

 原発が発明される前の遙か昔からアボリジナルは、ウランの山を代々守って来た。

 どうして彼らはそれを知っていたのか、ウランが危険であることを。

 また、アボリジナル・アートは、先祖から物語を教わった選ばれし者だけが描ける。

 それは、絵の中に、砂漠などの厳しい環境の中で、アボリジナルたちが生き抜く為の英知が詰まっていて、水がある場所だったり、獲物が捕れる場所だったり、そういった大切な情報が散りばめられているのだ。

 アボリジナル・アートは、もはや絵というより口伝と言っても過言ではないだろう。

 このようにアボリジナルに伝わる数多くの物語を取材することで、先祖が私たち子孫の為に残してくれた大切なメッセージに出逢えるかもしれない。

 ドキュメンタリー映画「響き 〜RHYTHM of DNA〜」の旅のはじめを担う。クランクイン。

HIBIKI 序章〜アボリジナル〜「プロット」

 【起:ドリーミング】

 HIBIKIの旅は、オーストラリアの先住民族、アボリジナルからはじまる。

 文字文化を持たないアボリジナルは、今から4万年〜6万年も前から、生活の知恵や歴史、掟、猟の方法から葬式、天地創造の神話などの歌や踊りに託し、先祖代々、アートとして伝承してきた。

 これを「ドリーミング」と呼ぶ。

 アボリジナルは、太古の先祖からの愛のメッセージを今もなお、正確に、大切に守って生活に活かしている。なぜならば、そのメッセージには、過酷な自然環境で生き延びる為の知恵が詰まっているからである。

 HIBIKIのクランクインをアボリジナルから始めるのは、先述の宮古田老の大海嘯記念碑のように、先祖代々から伝わるメッセージは、伝説に終わらせるのではなく、本来はそこに子孫の私たちが地球と共に幸せに生きる英知が詰まっている、その例が彼らの「ドリーミング」に分かりやすく現れているからだ。

 取材班は、アボリジナルと生活をともにし、今現在、ドリーミングが彼らの日常生活の中でどのような役割を果たしているのかを軸に、ドリーミングの歴史から子孫への伝達方法を取材する。

 【承:ドリーミングとウラン】

 2012年3月11日、東日本大震災から一年後の追悼式に、オーストラリアの先住民族アボリジナルの女性たちが来日して、歌と祈りを捧げた。

 それは、アボリジナルの居住区にはウランの鉱山があり、それを先祖代々から守って来たのが彼らであるが、しかし、文明の波が押し寄せて来た近代に、そのウランを「自分たち」が流出させてしまったので、このような災難を日本にもたらせたと、その大地の怒りを鎮める為のお祈りだったという。多くの日本人が感動に包まれた。

 アボリジナルのその思いに迫る。

 HIBIKIは問題提起型のドキュメンタリーでない。先祖が私たち子孫の為に残してくれたその愛を取り上げる

 この視点が極めて重要であることをHIBIKIに関わる一同が共有し、ドリーミングとアボリジナルが思うウランを取材する。

 【転:アボリジナルの日々】

 取材班は、アボリジナルの日常生活を深く掘り下げて行く。

 その無意識なまでの日常生活にあるディティールに、先祖から受け継がれて来た愛はどのようにあり続けているのか。または変化・進化しているのか。

 そして、近代文明に触れて、それらのメッセージはどのような形として残っているのか。

 歌や踊り、お祈り、お祭り、これらの儀礼を通して見える世界は?

 今を生きるアボリジナルが、100年、200年、千年、一万年と、これからの子孫に伝えたいメッセージは?

 【結:普遍の愛】

 「HIBIKI 序章 〜アボリジナル〜」を通して、人類の普遍の愛に触れたい。

 そして、残りの11の先住民族へとその愛をつないでゆく。

 つづく、、、

 
撮影プラン

 【取材候補地】

 1、アボリジナル部族・密着取材:オーストラリア北部準州ノーザンテリトリー
  ・アーネムランド
  ・世界遺産 カカドゥ国立公園

 2、オーストラリア・イメージ映像
  ・ 世界遺産 ウルル・カタ・ジュダ国立公園(エアーズ・ロック)
  ・ ダーウィンの街などのアーネムランドに入るまで立ち寄る主要都市。
  ・ 国道など。

 3、ウラン鉱山
  (※撮影許可など困難が予想される。ツアーに同行して、観光客並みのレベルでもOK.)
  ・ レンジャー鉱山
  ・ ジャビルカ鉱山

 【取材ルート】

 ・プランA:南から北上し、アーネムランドへ
  日本 → 主要都市 → アリススプリング → エアーズ・ロック → 車(スチュアートハイウェイ)または列車(ザ・ガン)で北上 → カカドゥ国立公園 → アーネムランド

 ・プランB:ダーウィンからアーネムランドへ
  日本 → 主要都市 → ダーウィン → カカドゥ国立公園 → アーネムランド

 ・プランC:雨期にキャンプに避難して来たアボリジナルから取材を開始し、雨期の終わりに狩猟生活に戻る彼らに密着。
  日本 → ダーウィン → アボリジナルの街・マニングリダ → 狩猟生活密着 → 密着が終わって日本への帰りに、カカドゥ国立公園やエアーズ・ロック、主要都市を撮影

 【取材候補部族及び管轄】

 ・プランA・B
  →オーエンペリ集落:センターOenpelli(現地名:Gunbalenya、人口881人)
  (現地名:グンバラニャ)
   参考:ジャビルカのアボリジナルが経営しているホテル名、ワニホテル)
  →ガンウィング集落:Kunwinjku(Gunwinggu)

 ※管轄
  マニングリラ管区(バーウイナンアボリジナルコーポレーション)
  ガンウィングの行政機関

 ※関連する機関、レンジャー
  ・Kakadu N.P.で検索。
   Kakadu Board of Management PO BOX JABIRU NT 0866 Australia
  ・Kakadu鉱山レンジャー、Samantha Dogan

 ・プランC
  →ジナン族:アボリジナルの街・マニングリダ(雨期に避難して来るキャンプ地)

 ※ジナン族に関しては、現在存在しているかどうかも含め、管轄機関など、現地の協力の元にリサーチを進める必要がある。
  →過去(1986年)に、国立民俗博物館 松山利夫名誉教授が長期滞在し取材している。

HIBIKI 序章 〜アボリジナル〜 撮影後の展開

 アボリジナルの取材を通して見えてくるテーマは、HIBIKIの全体像とも言えるだろう。
 そういった意味でも、クランクインを担うアボリジナルは極めて重要だ。

 アボリジナルのストーリィだけでも、HIBIKIのテーマを表現し切るくらいの一本に仕上げる。

 先述の「HIBIKI 序章 〜アボリジナル〜」のプロットの通り編集を進め、作品を完成させる。

 「HIBIKI 序章 〜アボリジナル〜」の役割

 ドキュメンタリー映画「響き 〜RHYTHM of DNA〜」は、製作会の有志のメンバーによる自主製作。世界の12の先住民族を取材するその旅は、資金面を含めて極めて険しいものだ。

 しかし、そのチャレンジを可能にする馬力になるものが、「アボリジナル編」だ。

 HIBIKIを事業に例えるなら、アボリジナル編は、まさにパイロット事業と言えるだろう。
 このパイロットに、HIBIKIの魂を最大限に注入し、一本の劇場映画のレベルまで完成度を高める。

 「HIBIKI 序章 〜アボリジナル〜」は、完成後、主に、HIBIKIを先へ進める目的で上映する。
  ゆえに、この作品だけでの収益は発生しない。

 「HIBIKI 序章 〜アボリジナル〜」の想定される上映シーンは、
  ・賛同者(サポーター)向けの上映会
  ・資金調達の為のスポンサー向けの上映会
  ・学校などの教育機関での上映会
 など、HIBIKIの認知度の拡大や資金調達の為に上映する。

 ※「HIBIKI 序章 〜アボリジナル〜」本編のインターネット配信はしない。
  →ダイジェストは予告編として、HIBIKIのオフィシャルサイトで配信する。

 ※世界の12の先住民族のすべての取材が終わった時、「HIBIKI 序章 〜アボリジナル〜」の映像を再編集し、ドキュメンタリー映画「響き 〜RHYTHM of DNA〜」に加え完成させる。

「HIBIKI 序章 〜アボリジナル〜」英語版撮影企画書
※画像をクリックしてください(PDFファイル)
「HIBIKI 序章 〜アボリジナル〜」英語版撮影企画書

HIBIKI Color 赤:太陽 黄:月 白:宇宙 これらの色を合わせて「世界」を意味する。